さくら桜

私が持つ桜のイメージ               森 千景
  古くから日本人が慈しんできた桜、その季節を迎える喜び、私を含め誰もが心を踊らされます。咲き始めから散り際までのわずかな刻、咲き誇っているときだけでなく、ひらひらと風に舞う儚さ、葉桜の頃のまぶしさ、秋の紅葉に見せる四季折々の美しさに強く魅せられます。
花の美しさだけでなく、むしろ私は花咲く頃の樹の根元から幹にかけての艶やかな美しさ生命力に満ちた気高ささえも感じます。
根を固められると育たないと言われている桜の樹、根元を柔らかにしておくことで強く美しく育つと言われている桜の古名の「木(こ)の花」を私の会の名にしております。人という樹がのびのびと成長し、支え合い共に花を咲かせられますようにと願ってのことです。  

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今宵は酔いたい 千鳥が淵の桜 あなたの背にあなたの頬に降るさくら
こころに響きあう 墨流し 竹炭にさくらを描く
さくらさくら涙をぬぐう そっとそっとあなたへ 野に山にふるさくら
この肩にとまれ 刻をこえて かずかずの風がとおりすぎて出逢えた今
満開のさくら 心をめぐるさくら 風に舞う